2014/11/29

歌詞 和訳 Leonard Cohen - Who By Fire (レナード・コーエン - フー・バイ・ファイアー)

Leonard Cohen - Who By Fire (レナード・コーエン - フー・バイ・ファイアー)
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Song by Leonard Cohen

レナード・コーエンが歌う"Who By Fire"の歌詞を和訳してみました。



1974年にリリースされた4thアルバム
"New Skin for the Old Ceremony"に収録されています。


この曲との出会いは、挿入歌として使われたアメリカのTVドラマ
"クリミナル・マインド FBI行動分析課"(原題: Criminal Minds)でした。

シーズン6の第1話"明けない夜"(原題: The Longest Night)で流れているのですが、
このエピソードでは、他にも"Night Comes On"、"Dance Me to the End of Love"、
"Sisters of Mercy"と、コーエンの曲が4曲も使われています。

シリーズ中でも重要で、深くて重いエピソードなのですが、
流れるシーンとこの曲がものすごくシンクロして、すごく印象的だったんです。

決してハッピーな曲とは言えませんが、無性に心を掴まれたのを覚えています。

すぐに海外のサイトで曲名などを調べて、4曲とも揃うリマスター盤のBOXを買いました。

クレジットに記載はありませんが、ジャニス・イアン (Janis Ian)とのデュエットで、
"誰が火によって"という邦題が付けられていたようです。

また、ほんの少しですが、和訳をする前に調べてみました。

レナード・コーエンもジャニス・イアンも、共にユダヤのルーツを持ち、
歌には、ユダヤ教で"ロシュ・ハシャナ"と呼ばれる祝日や、
"ヨム・キプル"と呼ばれる贖罪の日などの礼拝に使われる、
"ピーユート"と呼ばれる詩が反映されているそうです。

ミカ書の終わりにあたる7章20節にこうあります。

“昔 私たちの先祖に誓われたように
真実をヤコブに いつくしみをアブラハムに与えてください”

付け焼き刃な状態でこんなこというのも恥ずかしいですが、
歌の中の"And who shall I say is calling?"という問いかけが、
“罪を告白し、立ち返るように”と言っているように聴こえます。





【英語 & 日本語 対訳】
"And who by fire, who by water,
Who in the sunshine, who in the night time,
Who by high ordeal, who by common trial,
Who in your merry merry month of may,
Who by very slow decay,
And who shall I say is calling?"

火と共にある者 水と共にある者
太陽の光の中で生きる者 夜の闇の中で生きる者
気高き神の裁きを待つ者 自らと同じ人の裁きを待つ者
奇跡のような楽しい五月を過ごす者
ひどくゆるやかに衰えてゆく者
僕は君を 何と呼べばよいのだろう?


"And who in her lonely slip, who by barbiturate,
Who in these realms of love, who by something blunt,
And who by avalanche, who by powder,
Who for his greed, who for his hunger,
And who shall I say is calling?"

女の孤独が生んだ過ちに囚われる者 精神安定剤にすがる者
愛の世界にいる者 マリファナに溺れる者
天のもたらす雪崩に倒れる者 人のもたらす爆薬に倒れる者
欲を満たそうとあがく者 飢えを凌ごうともがく者
僕は君を 何と呼べばよいのだろう?


"And who by brave assent, who by accident,
Who in solitude, who in this mirror,
Who by his lady's command, who by his own hand,
Who in mortal chains, who in power,
And who shall I say is calling?"

恐れずに従う者 災いを招く者
ひとり寂しく生きる者 鏡と向き合い生きる者
女性に支配される者 自らを支配する者
死の鎖に繋がれる者 権力の座につく者
僕は君を 何と呼べばよいのだろう?





Memo:
ordeal = 神判 神明裁判
common = 誰でも知っている 一般的な 普及している
(※common trial = 合同裁判 という意味もあるが、
神判との対句となるよう一般的な裁判 = 人による裁判と訳した)
slip = (ふとした軽い)過ち (思考や行動の)誤り 紙切れ
barbiturate = 精神安定剤 (※依存性が高いとされる)
realm of = ~の世界
blunt = マリファナたばこ
command = 命令する 支配する
by one's own hand = (自力性を強調して)自分の手で
mortal = 死ぬべき運命の 永遠の死を招く
in power = 権力の座



今回は、語意を拡げて和訳した部分があります。

繰り返される"by"は"~の近く"、"in"は"~の中"の基本イメージで、
そのイメージを汲む日本語に置き換えました。

それ以外の補足は、上記のMemoに記載しています。





こんなカヴァー・ヴァージョンも。



Song by The House of Love


1991年にリリースされたレナード・コーエンのトリビュート・アルバム
"I'm Your Fan: The Songs of Leonard Cohen"では、
イギリスのバンド、ハウス・オブ・ラヴがカヴァーしています。


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