2015/01/30

歌詞 和訳 久石譲×福原美穂 - Your Story (ユア・ストーリー) (映画「悪人」 主題歌)

久石譲×福原美穂 - Your Story (ユア・ストーリー)
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Song by 福原美穂

吉田修一氏の小説を原作として2010年に公開された映画"悪人"より、
"Your Story"の歌詞を和訳してみました。

作曲はこの映画の音楽を担当した久石譲さん。
歌っているのは福原美穂さんです。



"悪人 オリジナル・サウンドトラック"に収録されています。

映画があって生まれた歌だと思うので、
女性が歌っているのですが、男性目線で和訳しています。

人間の本質が持つ一つの顔と、そこに共存する矛盾を心に残すような、いい映画です。
ご存じの方は分かると思いますが、まさに深津絵里さんが演じる光代の、最後の台詞ですね。



【英語 & 日本語 対訳】
"It's dark and cold, out where we stand alone
Beneath the ground, down deep the ocean
What have I done? What have you done wrong?
Our deep embrace, will you remember?
The silence's gone"

僕たちがふたりきりで佇むこの場所は なんて暗く冷たいんだろう
大地に埋もれ 海の奥深くに沈むんだ
僕は何をしたんだろう? 君はどんな悪事に手を染めた?
ふたりで激しく抱き合ったあの時を 君は覚えているだろうか?
ここにはもう静寂なんて存在しない

"There used to be an empty space
There was no fear there's nothing to chase
Until you came and opened the way
And fear that loneliness will tear my heart away"

昔は空っぽだったんだ
そこに恐怖はなく 追い求めるものなど何もなかった
君が現れ この道を切り開くまでは
やがて独りきりで過ごす恐怖が 僕の心を引き裂くだろう

"Come stay and hear the hearts of melody
The warmth of skin, the gentle kisses
Could this be love...?"

ここへ来てずっと聴いていてほしい 旋律が奏でる心の調べを
その肌の温もり そのやさしいキス
これが愛なのか…?

"Sometimes I ask, why things have gone so wrong?
I've waited long, believed for so long
My angel face, has slept with tears in her eyes
"Don't leave me please", will I desert her how it was done?"

僕は時々聞くんだ なぜこんなに間違いを犯したんだろう?
ずっと待っていた とても長い間信じていたんだ
僕の天使の顔は 彼女の瞳に涙を浮かべ眠っている
“私から離れないで” あの時したように僕は彼女を見捨てるだろうか?

"She has no one, no place to go
She dreamed to have a place to belong
What we both long a place, sweet home
If I could un-wine the time and stay with you"

彼女には誰もいない 行く場所さえないんだ
そして 自分のいるべき場所を手に入れたいと夢見ていたんだ
僕たちふたりが待ちこがれた場所は 愛のある家庭だった
もしあのひと時にワインを振舞いもせず 君と一緒にいることが許されたなら

"Still dark and cold, out where we stand alone
Beneath the ground, down deep the ocean
We both have lied, and kissed a sad good-bye
Your deepest love remains in my heart, how I love you so..."

僕たちがふたりきりで佇むこの場所は 今もまだ暗く冷たい
大地に埋もれ 海の奥深くに沈むんだ
僕たちふたりは共に嘘を抱え 哀しいサヨナラのキスをした
君の誰よりも深い愛は僕の心に残っている 僕が君をとても愛するように…




Memo:
long = 切望する 待ち望む 憧れる
sweet home = スイートホーム 楽しい家庭
un-wine = (※辞書とネットで調べたけど不明 "un" + "wine" or "unwind" ?)
un = 人 もの (※もしくは逆の意味を示す"un"として動詞"wine"に続く?)
wine = ワインをごちそうする
unwind = 緊張をほぐす / くつろぐ リラックスする




今回はいつもより、意訳というほどではないけど、言葉を補ったりしています。

"My angel face"は"自分の持つ善人の顔" = "善良な心"を指すメタファで、
"My angel face, has slept with tears in her eyes"はもう少し意訳すると、
"彼女を泣かせても 僕の良心は眠ったままだ"みたいなニュアンスかなと。

伝わりづらかったかな、と思い補足しました。


その後の"Don't leave me please"は、僕の叫びとするか、彼女の叫びとするか迷ったけど、
複雑に考えず選ぶなら…と後者を選びましたが、それでもまだ、もう片方も捨てきれずにいます。

“僕から離れないでくれ”と言いながら、結局彼女を捨ててしまうかもしれない僕。

“私から離れないで”という彼女を、それでも捨ててしまうかもしれない僕。

両方想像できるのですが、どちらなんでしょうね。
映画のことを想うと、前者のより複雑な心情もありだと思います。

実は、そもそも久石譲さんが好きでサントラを集めているので、
映画やドラマの良し悪しどころか、作品を観ずにサントラだけ買ったりもしています。
今回の映画も先にサントラを聴いて、先日たまたま映画を観る機会があったのですが、
長距離移動の車内で、仕事の電話なんかに邪魔されながら観たので、
大筋は掴めたけど、細かな心理描写を見逃してる気がしてならないんです。

だから自分の中で、"Don't leave me please"の答えが決められないのかも。

そんなことを考えていたら原作を読みたくなって、今朝Amazonでポチってみました。
もしかしたら、そこにこの答えがあるかも知れません。

これが日本語だったら、"me"が"僕"や"私"に変わり、分かるものなのでしょうか?
日本語なら、主語がなくても言葉づかい(口調)で男女の言葉を聞きわけられる場合もありますよね。

英語に疎い私などは、どうなんだろうと不思議に思います。


最後に、"If I could un-wine the time and stay with you"の"un-wine"。
辞書とネットで調べましたが、よく分かりません。
"un" + "wine"、それとも"unwind"の間違い?
後者だとすれば、"緊張をほぐす"とか、"くつろぐ"という意味ですが、
次に続く単語"時間(the time)"を巻き戻すの意味にとれなくもない。
でも、それなら一般的には"rewind"ですよね。
しかもなんか"the"が付いてる…ってことは、"あの時の"、"当時の"ってこと?

前者を選べば、"もしあのひと時にワインを振舞いもせず 君と一緒にいられたら"。

後者を選んだ場合の"もしあの時を巻き戻し 君と一緒にいられたら"は、
日本語としてはすごく自然だけど"rewind"じゃないのが気になる。
"くつろぐ"の意味なら"もしあの時の中に安息を見い出し 君と一緒にいられたら"かな。

とはいっても、大手通信カラオケのサイトで調べても"un-wine"で間違いないようで、
歌ってるのを聞いても"un-wine"って言ってるような…(ヒアリング力ないし当てにならないけど)

"unwind"をわざわざ"un-wine"と書き換える理由も見当たらず、"rewind"じゃないのも変で、
そこまでして日本語の"時を巻き戻す"に囚われてもいけないと、前者採用!

"un-wine"ってなんなんだ…。
映画の配給会社でも、アーティストの所属事務所でもいいから、問い合わせたいくらい気になる。

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