2015/01/30

歌詞 和訳 Procol Harum feat. Yuming (松任谷由実) - 青い影 (A Whiter Shade of Pale) (プロコル・ハルム feat. ユーミン - ア・ウィンター・シェイズ・オブ・ペイル)

Procol Harum feat. Yuming (松任谷由実) - 青い影 (A Whiter Shade of Pale) (プロコル・ハルム feat. ユーミン - ア・ウィンター・シェイズ・オブ・ペイル)
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Song by Procol Harum

クラシック曲のサンプリング・ソング、第6弾。

大好きなユーミンが歌っていて知った"青い影"の歌詞を和訳してみました。

J.S. バッハの"G線上のアリア"をモチーフにしていると言われれば、
確かに似ているような気がする、そんな曲です。

ずっと流れてる副旋律(裏メロ)が似てるんですよね。

そのあたりの定義には疎いけど、この似てるはサンプリングとは言わないんじゃないかな。
なんとなく彷彿とさせる、その程度ではあるのですが、
広義でクラシック曲のサンプリング・ソングにカテゴライズしています。


元々はイギリスのバンド、プロコル・ハルムが1967年にリリースした曲で、
原題は"A Whiter Shade of Pale"といいます。

ユーミンによるカヴァーは動画が見つからなかったので、
オリジナル・ヴァージョンの動画を紹介しています。



【英語 & 日本語 対訳】
"We skipped the light fandango
Turned cartwheels 'cross the floor
I was feeling kinda seasick
But the crowd called out for more
The room was humming harder
As the ceiling flew away
When we called out for another drink
The waiter brought a tray"

僕らは陽気なファンダンゴを舞って跳ね回り
フロア中を側転していたんだ
僕は船酔いしたような気分だったけど
観客はもっとと掛け声をあげていた
部屋はきつく臭ってたんだ
天井を消し去るくらいに
僕らはもう一杯別のドリンクを頼み
ウェイターがトレイを持ってきた

  ( *1 )
"And so it was that later
As the miller told his tale
That her face, at first just ghostly,
Turned a whiter shade of pale"

それはその後 起こったんだ
水車小屋で働くあいつが 彼の物語を語るのと同時に
最初はただ幽霊のようだった彼女の顔は
おぼろげで儚い冬の陰へと変わっていった

"She said, "There is no reason
And the truth is plain to see"
But I wandered through my playing cards
And they would not let her be
One of sixteen vestal virgins
Who were leaving for the coast
And although my eyes were open wide
They might have just as well been closed"

彼女は言ったんだ “理由なんかなくても
何が本当かはひと目見れば分かるの”
僕がトランプを手に心の迷路を彷徨っていても
みんなが彼女を止めるだろう
16のウェスタの乙女 そんな一人の女を
一体誰が岸に向かわせるというんだ?
僕の瞳は大きく開いていたけれど
みんなの瞳は幸せなことに閉じられていたかもしれない


  ( *1 repeat )


"She said, "I'm here on a shore leave,"
Though we were miles at sea
I pointed out this detail
And forced her to agree,
Saying, "You must be the mermaid
Who took King Neptune for a ride"
And she smiled at me so sweetly
That my anger straightway died"

彼女は言ったんだ “船が陸に着く休暇の間はここにいるわ”
海にいれば僕らは遠く離れていたけど
僕は些細なことにもちゃんと目を向けていた
それに強引な君には従うしかなかったんだ
言ってるじゃないか “君はマーメイドじゃなきゃいけないんだ
一体誰が海王ネプチューンを攫って殺すというんだ?”
すると彼女は とてもやさしい微笑みを僕にくれたんだ
僕の怒りがただまっすぐに消えていったから


  ( *1 repeat )


"If music be the food of love
Then laughter is it's queen
And likewise if behind is in front
Then dirt in truth is clean
My mouth by then like cardboard
Seemed to slip straight through my head
So we crash-dived straightway quickly
And attacked the ocean bed"

もし音楽が愛の糧だというなら
笑いこそがクイーンだ
そして同じように もしその背に隠されたものが目の前にあったなら
真実の中に存在するごみさえも清められる
僕の言葉が意味を失くす頃には
僕の頭へまっすぐすり抜けていくのが見えるはずだ
だから僕らは大急ぎでただまっすぐに潜っていった
海のベッドを襲ってやったんだ


  ( *1 repeat )



Memo:
light = 明るい 輝いている
fandango = ファンダンゴ (※スペインの民俗舞踊 フラメンコの一種で陽気なダンス)
turn cartwheels = 側転する
seasick = 船に酔った
hum = (汗や体臭などで)悪臭がする (※イギリス英語)
fly away = 飛び去る 取り除く
miller = 粉屋 / 水車屋 / 工場で働く人
shade = 陰 暗がり (※メタファ)
pale = (色の濃さが)薄い 淡い / (顔色などが)青白い 青ざめた /
(物事が)力のない 弱々しい / (光の強さが)ぼんやりした
vestal virgins = ウェスタの処女 (ウェスタの乙女 ウェスタの巫女ともいう)
just as well = かえって幸いな 好都合な ~とは幸運だ
shore leave = (船員・水兵・海軍士官に与えられる)上陸許可 上陸を許可された時間 休暇
miles = かなりの距離
forced to agree = 無理やり同意させられる
take someone for a ride = (人)を欺く / 車で連れ出す / 誘拐して殺す
King Neptune = キング・ネプチューン
cardboard = ボール紙の(ような) / 生き生きしていない 実質のない
crash dive = (潜水艦の)急速潜航





"ウェスタの処女"(vestal virgins)とは、ローマ神話に登場する竃(かまど)の神で、
家庭や結婚の守護神と言われている女神ウェスタに仕えた巫女たちを指すそうです。

"sixteen"が表わすのは、何の数字なんでしょうね。
16人?16歳?それとも他の何かを表す数字?

分からないことは決めつけないで"16のウェスタの処女"と訳しましたが、
どちらにしても"one of"の部分が邪魔で、
"16のウェスタの処女の一人"って同じ助詞が続いて語感最悪ですよね。

そんな理由から、苦肉の策で、ああいう訳になってます。

"二十四の瞳"が24つの瞳じゃなく、"15の夜"が15歳の夜じゃないのは、
イイ選択ですよね。そのほうが絶対響きが綺麗だもん。


"キング・ネプチューン"(King Neptune)もローマ神話に登場する海の神。
海王神ですね。


海軍士官か船員か、海に出る仕事に就く僕と、その恋人である彼女のストーリーですが、
明確に描かれていない背景を想像して感じる詩なんだと思っています。

直訳した詩は不明瞭な部分が多いけど、それは原詩でも同じだし、
聴く人によって受け取り方は違うけど、そこにこそこの詩の真価があるのかなと。





ユーミンのカヴァーは、2014年にリリースされたユーミンのベスト・アルバム
"日本の恋と、ユーミンと。"に収録されています。

プロコル・ハルム feat. ユーミンの名義なので、
そこだけ見るとセルフ・カヴァーという位置付けになりますが、
このベスト・アルバムのために、ユーミンサイドからオファーして実現したもので、
実質的に松任谷由実によるカヴァーといえます。

オリジナル・アーティストへの敬意を表す意味で、クレジットに配慮されたのかもしれません。

ユーミンの音楽に影響を与えたというだけあって、
"ひこうき雲"とか"翳りゆく部屋"とか、特に初期のユーミンの音楽に近しい雰囲気を感じます。




他にもこんな"A Whiter Shade of Pale"があります。



2013年に公開されたトム・クルーズ主演の映画"オブリビオン"の挿入歌に使われたり。



1988年には日産の自動車"シルビア"のCMソングに使われたり。


Song by Annie Lennox

イギリスのシンガー、アニー・レノックスがカヴァーしたり。

動画はなかったけど、アンジェラ・アキも自身で綴った日本語の訳詩でカヴァーしています。

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